冬用タイヤ(スタッドレス)は基本、3~4年程度で効きが悪くなり交換するのが一般的です。
しかし、3~4年の冬しか装着しない冬タイヤはタイヤ溝も多く残っていることも多く、もったいない感じもしますよね。
「履き替える費用」や「もったいない」などのコスト的な理由で冬以外で冬用丹生谷を装着し履きつぶして処分する方が大半だと思いますが使用上の注意点も理解が必要だと考えています。
この記事では冬以外で冬タイヤ(スタッドレス)を装着し履きつぶしを検討している方向けの注意点を紹介します。
≪この記事はこんな方におすすめ≫
・冬用タイヤの履きつぶしを検討している方
・冬用以外に装着する冬用タイヤの危険性を知りたい
履きつぶしとは
一般的に「履きつぶし」とは冬用タイヤ(スタッドレス)を冬の間、車両に装着し来シーズンは新品に変えようと仮定すると、今シーズンでその冬用タイヤの役目が終わってしまいます。
タイヤ溝が多く残っているため、「もったいない」と思う方が来シーズンの冬前まで通年を通し冬用タイヤを装着し続けることを一般的に「履きつぶし」と言います。
履きつぶしタイヤの注意点
ブレーキ性能の低下
冬用タイヤを夏場使用するとブレーキ性能は夏用タイヤを比べて低下します。
その理由はタイヤのトレッド部(タイヤ溝)の性質、性能、構造が夏用タイヤと比べ全然違うからです。
冬用タイヤは雪面、氷上を走行するために特化された造りとなっているのでゴム質が柔らかいのが特徴です。
ドライ路面でのグリップ力は夏用タイヤと比べ制動距離が大きく伸びるので急ブレーキは通常のタイヤと比べ効かないと心得ましょう。
飛び石しやすくなる
冬用タイヤは夏用タイヤと比べトレッド(タイヤ溝)が細かくゴム質も柔らかいので砂利や小石などが挟まりやすいです。
タイヤが挟まった状態で走行するとタイヤの回る遠心力で挟まっていた砂利や小石が飛んでしまい、最悪の場合は後続車のボディーやフロントガラスに直撃しトラブルの原因となってしまいます。
走行性能の低下
夏に冬用タイヤを装着、走行すると走行性能が低下します。
冬用タイヤはゴム質が柔らかいことからコーカーリング(カーブ)を走行したときにグリップ力がない分、横G(遠心力)にタイヤのグリップが負けてしまいスリップするリスクが高まります。
また冬用タイヤにはウエット性能(水はけ)が弱いのが特徴で雨の日の走行にも注意が必要です。
燃費が悪くなる
冬用タイヤが燃費悪いことはご存じの方も多いのではないでしょうか。
ゴム質が柔らかい特徴に冬用タイヤですが、柔らかいが故に動力を地面に伝える力にロスが生じるので、実際の動力に対してタイヤが回ってくれず路面にグリップし伝わりません。
体感しにくいですが夏用タイヤと比べ多くアクセルを踏まないと思ったスピードになりません。
アクセルを多く踏み込むという事はエンジンの回転数を上げてしまい結果、燃費が悪くなる事に繋がります。
まとめ
履きつぶしとして夏場に冬用タイヤ(スタッドレス)を装着すると「ブレーキ性能の低下」「飛び石しやすくなる」「走行性能の低下」「燃費が悪くなる」などノーマルタイヤと比べ、タイヤ性能は低下します。
履きつぶし自体は禁止されている訳でもないですが、本文で紹介した注意点をしっかり理解したうえで実施しましょう。
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